第40回 高野山とふもと

 

 

ジャパンコーヒーフェスティバル2023春 

· 開催の様子

開催テーマ 現代の参詣道 ~電車で巡る秘境への道~

高野山とふもとでの開催は今年で4年目となり

少しずつこの土地の風景に「珈琲」がなじみ始めてきた気がしています。

普段、人の訪れないところへ珈琲の魅力で人を呼び

この場所が持つなんとも言えない素晴らしさに少しでも気づいてもらいたい

という初心に少し立ち返ってみました。そこで今回のテーマは「秘境」としました。

南海高野線の橋本から高野山までの8駅を乗り継ぎながらコーヒーを片手に秘境を巡ります。

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−橋本−

南海電鉄とJR和歌山線の乗換駅。

駅舎はJRと南海の共同使用となっています。

ホームでは、南海電鉄とJR線が横に並ぶ姿を見ることも出来ます。

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ここでは、深煎りのコーヒーを。

秘境への始まりはマサイの風からスタートです

−紀伊清水−  

紀伊清水駅の周辺は、ヘラブナ釣り専用の

「紀州へら竿」の日本一の生産地。

100年以上の歴史がある伝統的工芸品で、何十年も使い続けられる、貴重な竿を作っています。

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コーヒーは「紀州へら竿匠工房」の中でお楽しみいただけます。

工房の中には歴代のへら竿が飾られており、その歴史を聞くことができます。

畳の部屋もあり、コーヒーを飲みながらゆっくり過ごすことができます。

−九度山−

フェスティバルの受付の会場となる九度山駅

構内にはおむすび屋さんがあり、ここでコーヒーと一緒に食事される方も多いです。

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福岡は福津市からお越しのWithcoffeeさん

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2日間で3店舗のコーヒー屋さんが集いコーヒーを淹れていました。

おにぎりと合わせてコーヒーを飲み比べされた方も多いのではないでしょうか。

−高野下−

会場は椎出厳島神社

高野まいりの宿場町として栄えた椎出(しいで)

当時高野山に最も近い駅であったことから

「高野山駅」と付けられましたが、後に現在の駅名に改称されました。

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毎年、地元物産「椎出ふるさとづくりの会」の方々が地元の美味しい物をたくさんご用意してくださっています。

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ハンドドリップの他にもエスプレッソマシンで

コーヒーを提供する出店者の方もいました。

お客さんの中には地元の方も多く、コーヒーを飲みながら交流する様子が伺えました。

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−下古沢−

駅名は当時の地名である下古沢村からつけられたそうです。

1日の平均乗降客数は26人程だとか…

まさに秘境です。

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ここでは喫茶トランクさん。

出品コーヒーは「石猿が雄叫びをあげる時」。

何とも気になる名前のコーヒーです。

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−紀伊細川駅−

会場は八坂神社

紀伊細川駅は高台に位置しており、駅を一歩おりると、そこには絶景が広がっています。

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八坂神社で売られていたトンボのオブジェです。

指先に乗せると素晴らしいバランスで揺れ動き、その動きがとても滑らかで気持ち良いです。

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和歌山県田辺市からお越しくださった

西八丁珈琲店さん。

昨年の秋に高野山とふもとのイベントにお越しくださり、今回はコーヒーを提供する側へ。

このイベントは、そういった形で参加する

きっかけになった珈琲屋さんもおられます。

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−紀伊神谷−

こちらの紀伊神谷駅、駅を降りてみると、周囲に拡がるのはたくさんの木が生い茂った森。

駅前には、民家も売店も自販機もない

ここだけ異空間。まさに秘境です。

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会場は旧白藤小学校

紀伊神谷駅から徒歩15分ほど。

山の中にひっそりと佇む木造の校舎は地域住民と自治体のみなさまのご尽力によって美しい状態が保たれています。

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旧校舎の教室でコーヒーを淹れます。

学校は、当時使用されていた物がそのまま残っており、懐かしさと淡い空気が漂っています。

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coffeeしらふじの店主さん。

限界集落の町。紀伊神谷に新しい人の流れを創出すべく、旧白藤小学校で喫茶(週末限定)をされています。

店主さんの焼く焼き芋も絶品です。

 

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この高野山とふもとは、何もない、だから何かがある、そんな場所です。

期待せず、ただそこを感じてみてください。そういう時に珈琲はいつでもそっと側にあります。

そして、新しい何かをそっと思い出させてくれます。